時代旅®を生み出したのは時世との絶妙な関わりから

ATEAの新ブランドとしてオープンした「時代旅®」のウェブサイト。
前々回のブログでは「時代旅®」の種に気付いてから今回のスタートに至るまでのことをお伝えしました。
【関連記事】時代旅®ウェブサイトオープン! なぜ今、時代旅®なのか?
「なぜ今、時代旅®なのか?」
今回は、時代との関わりについてお話しようと思います。
コロナ禍で過去のデータを探してみるものの
2018年に私が「時代旅®」の種に気付いてから1年あまり、新型コロナウイルス感染症が見つかり、瞬く間に世界中に広まっていきました。
世界中の人々が未知のウイルスの猛威におびえ、行動を制限されました。飲食店の営業形態の変化やリモートワークの普及など、ビジネスの在り方にも大きな変化がありましたね。
そんな中、スペイン風邪をはじめとする過去のパンデミックはどのように始まりどのような過程を辿って収束へと至ったかなど、過去のデータを探し出したり歴史的な状況をひもといたりといった動きも多く見られました。

それはもちろん、過去のデータを見て「このように収まっていくのであれば今回も大丈夫」と、安心したいからという心理が働いたのも事実。ただ、そのデータを見ただけで「安心して終わり」、というパターンが多かったのではないでしょうか。
せっかくの過去のデータ、歴史を知ったというのに、自分たちの未来へ繋げるための深掘りがあまりされていなかったのは、本当にもったいないことだと感じました。
「知って終わり」にしないために
これは、今回のコロナ禍にまつわる過去のデータに限ったことではありません。
歴史に関する知識も、知ってそれだけで終わりとなってしまっていることが非常に多いのです。
コロナ禍で「ピンチはチャンス」という言葉もよく聞きました。
しかし、昔からよくいわれていたことであり、おそらく頭ではわかっているはずなのですが、実際にそういう行動を起こしている方が意外に少なかったようにも思います。
それほど、世界中を巻き込む大きな出来事の前であったり、あるいはショッキングなことが起きたりすると、心や思考の照準を冷静に良い方向に合わせ続けるというのは難しいことなのだなと実感しました。

長い歴史の中には、パンデミックばかりでなく、災害や戦争など絶望的なピンチはたくさんありました。「ピンチはチャンス」というのはそんな中を生き抜いてきた人たちの言葉でしょう。
先人たちが壮絶なピンチをどう切り抜けて、今に繋いできたか。そして、どうチャンスに変えてきたのか。それをただ知ったと満足せず自分たちに照らし合わせることができたら、それが「今のチャンス」を得るきっかけとなるはずです。
歴史は「答え」そのものではない
人間はそもそも弱いものです。
だからこそ、先人の言葉や生きざまに勇気をもらうのです。

とはいっても、歴史そのままが答えではないということ。
歴史は自分の答えを導き出すための考える術として使うものなのです。自分の抱える問題の視点を切り替えるため、新しい切り口を見出すために利用してほしいのです。
視点が増えると自ずとこれまで気付かずにいた物事の捉え方ができるようになるでしょう。それは、多角的な分析を可能にし、結果、次の打つ手の選択肢が増えていくのです
これこそが、時代旅®︎のメインテーマである「過去を知ることは未来とつながること」。
コロナ禍を経て、このような歴史の捉え方をお伝えする必要性を感じたのが、今、「時代旅®」をスタートするもうひとつの理由です。
これから「時代旅®」とともに、歴史や史跡、神社などをベースに、先人の知恵をひもといていきましょう。それだけではなく、自分ごととして、経営や人生をよりよく前進させるヒントとするコツをお伝えいたします。
時代の流れに巻き込まれ流されることなく、向き合う力をつけていきたいものですね。
大杉日香理の時代旅チャンネル
時代旅®ウェブサイトのオープンを記念して
YouTube「大杉日香理の時代旅チャンネル」を集中公開いたしました。
時代旅®の経営五芒星についてお伝えしています。
また、最新回「時代旅®とは何か」も公開中です。
ぜひこの機会に、ご視聴、チャンネル登録をお願いいたします。
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人生はフルマラソン。経営はその一区間です。 長距離だからこそ、適切な緩急が大切ですね。Twitterでも歴史、神社、史跡を題材に経営力を高めるためのヒントをつぶやいています。