「時代旅®」を世に出す過程で感じたバランスの大切さ

2022年8月1日、無事に時代旅®ウェブサイトを公開することができました。
実は「時代旅®をどうお伝えするか」に4年余りの歳月を要したのです。公開直前になっても、もっともっと良い形で世に出したいと、限界を越えるくらいの勢いで集中して内省を重ねました。
そんな中で感じたことをお話したいと思います。
「人生は想定外」と感じた日々
時代旅®のウェブサイト構築の過程では、最終段階に至ってもギリギリまで逡巡がありました。
「もっとより良いものにできないか?」、「時代旅®としての想いはきちんと皆さまに届くだろうか」などきりがないほど。
そのため、より一層の内省を重ねたり、歴史に想いを馳せたりを繰り返していました。
歴史の資料を集めて読みふける。歴史を振り返り、そこに生きてきた方々の行動や気持ちを自分なりに想像して同調する……といったことを繰り返していると、歴史上の人物と思っていたような人たちも「本当に存在していたんだ」、「私たちと変わらず生身で生きていたのだな」とつくづく感じました。

そして、先人たちの生きざまを見て「人生は想定外のものにあふれている」と、実感しました。
私自身の人生を振り返っても、結婚出産、自らの起業、突然の夫の他界、介護を必要とした舅の看取りなど思いもよらない出来事の連続でした。
圧倒的な大自然の流れというのでしょうか、時代の大きなうねりでしょうか。 一個の人間には敵わない、どうやってもコントロールすることができないことがあるものなのです。歴史を築いてきた方々も、そのような「何か」に翻弄されながらも生き抜いてきたのだなと改めて感じる日々でした。
敵わないからこそ大切なのはバランス
しかし、人間の手に負えないものを目の前にしたとしても、ただ成す術なく流されているわけにもいきません。
敵わないからこそ、自分らしい意思決定をするために必要なのがバランスを保つことだと感じました。 「それが本当に今の自分の目的に沿っているのか」と判断するための思考と心のバランス。冷静に考えるためには、体のバランスや調子を整えるのも大事かもしれません。
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ただここでいうバランスとは、天秤やシーソーがぴたりと止まった状態のようにただ均衡を保てばいいというものではありません。
「バランスを取りましょう」というと均衡を保つことを意識しすぎるあまり苦しくなってしまう方というのも多く見てきました。それでは、せっかくの意識も上手くはたらきません。
そもそもぴったりニュートラルな状態というのは人間にはありえないのではないでしょうか。
一枚の板の上にビー玉を乗せると、あっちに転がったりこっちに転がったりしますよね。今回お伝えしたい「バランスが取れている」というのは、その状態で板からビー玉が落ちなければOKということ。
どんなにビー玉が端に片寄っても引き戻せばいいわけです。
グンと傾いている状況というのは、「熱狂」や「没頭」をしているということ。それならば、クールダウンするために別の方向に気持ちを傾けていく。これは経営や人生における「緩急」にも繋がっていきます。
バランスを取るために川中島へ
今回、サイト構築のラストスパートの時、私がバランスを取り戻すために向かったのは川中島でした。
学生時代から何度となく通い、そこで起きた出来事を自分ごとのように捉え、そこに生きていたはずの人たちに想いを馳せた土地です。
たくさんの作業と判断と執筆のあふれる最前線を乗り切るため、事務所からあえて抜け出しでかけました。 川中島が自分の戻るべき場所であり、時代旅®の原点であると確信したからです。
これまでも場の力をお借りして、自分の中にある答えを引き出し、大きな決断をしてきたここなら、もう一声、足りなかった「何か」を見出せるはず……と。
その結果、時代旅®を皆さまにお届けするための最後のピースが見つかり、ぴたりとはまりました。

歴史という他力をお借りするというのはこのようなことです。
これから、時代旅®ではあなたにとっての川中島のような存在を見つけるためのお手伝いもできればと考えています。
歴史や先人の知恵を借りながら、ゆるやかにバランスを取り、緩急のある経営や人生を得られるとよいですね。
大杉日香理の時代旅チャンネル
時代旅®ウェブサイトのオープンを記念して
YouTube「大杉日香理の時代旅チャンネル」を集中公開いたしました。
現在は、最新回「時代旅®とは何か」も公開しています。
ぜひこの機会に、ご視聴、チャンネル登録を お願いいたします。
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人生はフルマラソン。経営はその一区間です。 長距離だからこそ、適切な緩急が大切ですね。Twitterでも歴史、神社、史跡を題材に経営力を高めるためのヒントをつぶやいています。